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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻1号

1990年01月発行

文献概要

原著

経皮的腎砕石術における麻酔の問題点

著者: 和田隆子1 熊谷雅人1 天木嘉清1 小林建一1 望月篤2 和田鉄郎2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学麻酔科学教室 2東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.35 - P.38

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 1985年1月から1987年12月までの3年間に,当院では273例の経皮的腎砕石術(PNL)が施行された。これらの症例について,手術回数,麻酔方法,麻酔時間,術中の合併症,麻酔管理上の問題点などを検討した。麻酔方法は持続硬膜外麻酔が最も多く,次いで気管内挿管麻酔で,この両者で全体の約94%を占めた。術中の合併症としては血圧低下,徐脈が多かった。血圧の変化は気管内挿管麻酔の方が有意に大きかったが,脈拍数に関しては有意差はみられなかった。PNLの麻酔管理上の問題点も多く,侵襲の少ない治療法であるという認識を改め,細心の注意を払って行う必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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