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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻1号

1990年01月発行

文献概要

原著

神経難病の排尿障害に対する尿路管理

著者: 鈴木康之1 石堂哲郎1 宮崎一興1 岩淵潔2 町田豊平3

所属機関: 1神奈川リハビリテーション病院泌尿器科 2神奈川リハビリテーション病院精神科 3東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.44 - P.48

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 われわれの施設で経験した各種の神経難病の排尿障害につき検討した。パーキンソン病,オリーブ橋小脳萎縮症,線条体黒質変性症,進行性核上性麻痺など,神経難病122名のうち38例(31.1%)に排尿障害が認められた。これらは全例,自律神経障害または痴呆を伴う疾患であった。膀胱内圧測定は33例に施行されたが,疾患別に障害の特定パターンは見られなかった。尿排出障害に対する尿路管理としては,間欠自己導尿が,蓄尿障害に対しては抗コリン剤の投与が最も適していた。また,疾患が進行し,やむなくバルーンカテーテルを留置する例では,経尿道的留置例より膀胱瘻造設例の管理状態が良かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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