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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻10号

1990年10月発行

原著

脳血管障害患者の排尿障害と尿路感染

著者: 塙篤美1 能登宏光1 森田隆1 宮形滋1 菅谷公男1 土田正義1 近藤俊2 鈴木功3 諸沢博徳3

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室 2シルバー病院泌尿器科 3シルバー病院内科

ページ範囲:P.871 - P.874

文献概要

 脳血管障害後遺症に対するリハビリテーションの目的で入院中の患者135名を対象に,排尿障害と尿路感染症に関して検討した.入院時,86%の患者は何らかの排尿障害を自覚し47%に尿路感染を認めた,入院時,日常生活動作(activity of daily living;ADL)が悪いほど,排尿障害や尿路感染症を伴っており,尿路感染の有無は残尿量と相関していた.泌尿器科的管理下,3カ月間のリハビリテーション後,尿路感染が認められた症例は全体で21%で,同じ排尿状態あるいは同じADL群の比較でも尿路感染陽性率は減少し,とくにADLに改善がみられた患者ほど尿路感染消失率が高かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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