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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻10号

1990年10月発行

原著

前立腺自動生検針の有用性

著者: 西山勉1 吉水敦1 笹川亨1 谷川俊貴1 川上芳明1 富田善彦1 佐藤昭太郎1 高島彰夫2

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室 2小千谷総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.875 - P.877

文献概要

 直腸診で軽度の前立腺肥大症以外の異常所見を前立腺部に認めたとき,自動穿刺装置を用いて経直腸式前立腺生検を行った.異常所見を認めた115症例中17例に前立腺癌を認めた.17例の前立腺癌のうち9例がstage B,1例がstage C,7例がstage Dであった.合併症は直腸出血を2例,急性前立腺炎を2例認めた.自動穿刺装置を用いた経直腸式生検は今まで行ってきた経会陰式生検と異なり,外来患者にほとんど苦痛を与えることなく,無麻酔,無処置で施行でき,異常所見の部位を正確に穿刺でき,瞬時に組織挫滅の少ない標本を採取できた.自動穿刺装置を用いた経直腸式前立腺生検は日常外来診療における前立腺癌患者の診断に有用な検査法と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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