icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻10号

1990年10月発行

症例

腎癌の海綿静脈洞転移の1例

著者: 辻野進1 山内民男1 小林剛1 立花裕一1 河合恒雄1

所属機関: 1財団法人癌研究会附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.879 - P.881

文献概要

 56歳,主婦.肉眼的血尿を主訴に他医受診.右腎癌の診断で右腎摘出術を受けた.術後肺転移をきたし免疫療法を受けたが,転移増大のため当科に紹介された.当科治療中急に左偏頭痛・左眼瞼下垂をきたした.原因検索の結果,MRIにて左海綿静脈洞転移を認め,これによる左動眼神経麻痺と診断した.同転移に対し放射線療法を行い局所所見と症状は改善した.悪性腫瘍の海綿静脈洞遠隔転移は,本邦文献上では自験例は12例目にあたる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら