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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻10号

1990年10月発行

症例

経尿道的前立腺切除術で水腎が改善した神経因性膀胱の1例

著者: 山本秀伸1 飯沼誠一1

所属機関: 1大田原赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.887 - P.890

文献概要

 膀胱変形,両側水腎水尿管を呈した男性神経因性膀胱患者に対し,前立腺尖部において,前立腺外腺をも解剖学的被膜のレベルまで広範に切除する経尿道的前立腺切除術を施行した.術後,両側水腎症の消失,膀胱コンプライアンスの増加をみ,膀胱変形も改善した.現在,軽度の尿失禁を認めるが,排尿状態は良好で,日常生活に支障はない.本手術は,尿路荒廃をともなう男性神経因性膀胱患者への治療として有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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