文献詳細
症例
文献概要
68歳,男性.10歳の時,左停留精巣を指摘されていたが放置.10年前より左鼠径部が徐々に増大してきたため受診.停留精巣より発生した腫瘍と診断し,高位精巣摘除術を施行.組織学的に皮膚付属器は見られず,精巣類表皮嚢胞と診断した.精巣類表皮嚢胞は,わが国でも80例以上の報告があるが,停留精巣より発生した症例の報告はない.本症は我々が調査した範囲では,停留精巣より発生した類表皮嚢胞として世界文献上第3例目にあたる.
掲載誌情報
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