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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻11号

1990年11月発行

文献概要

交見室

経尿道的膀胱腫瘍切除のポイントは?,他

著者: 中野博1

所属機関: 1マツダ病院

ページ範囲:P.1018 - P.1020

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 今日,経尿道的手術は本邦においても諸先輩の御努力のおかげで広く普及し,泌尿器科医の重要な手技の一つとなりました.その指導や解説の中心は前立腺切除であり,前立腺肥大症であればopen sur-geryを行うことがなくなるほど進歩しました.他方,一般に膀胱腫瘍の経尿道的手術の手技については手術書は位置や浸潤のかたちによるポイントが通り一辺に説明されているだけで,学会でも余り論じられることはないようにおもいます.
 先頃重量にして52gの大きな有茎性の膀胱腫瘍を経尿道的手術で切除しました.この場合,大きさと出血のために視野が得られにくく,ついopen sur-geryかほかの方法で縮小させてからと思わせる状況でしたが,幸い優れた持続灌流と大きな視野をもつ切除鏡のおかげで無事に切除を終了しました.この切除で感じた膀胱腫瘍での経尿道的手術のポイントの一つを述べて諸先生の御意見を伺いたくおもいます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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