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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻12号

1990年12月発行

手術手技 難しい手術

女性外陰部形成術

著者: 渡辺健二1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1039 - P.1044

文献概要

 生下時外陰部の異常で気付かれる性分化異常のうちで最も多いものは女性仮性半陰陽,特に副腎性器症候群によるものである.この疾患や,ほとんどの混合型性腺異形成症,あるいは多くの真性半陰陽には女性外陰部形成術が必要である.女性外陰部形成術は次の3つの要素から成る.1)十分な広さの開口部を有する腟形成術.2)陰核亀頭部の正常感覚を保存しつつ陰核体部を切除する陰核形成術.通常,陰核亀頭部の縮小術も必要である.3)陰核包皮を利用した小陰唇形成術.われわれが最も多く遭遇するのは尿生殖洞が1cm以下で,腟が外括約筋より遠位に開口する症例である.ここではそのような症例に対する女性外陰部形成術について述べる.腟が外括約筋より近位に開口する症例についてはPasseriniやGonzalez&Fernandesの方法を参照されたい.手術年齢は6カ月から1歳半までが良い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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