icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻12号

1990年12月発行

症例

傍腎盂嚢胞による急性腎不全

著者: 井上滋彦1 加藤温1 吉田雅彦1 柳沢良三1 岸洋一1

所属機関: 1東京都立豊島病院泌尿器科

ページ範囲:P.1063 - P.1066

文献概要

 60歳,男性.無尿にて来院.血液生化学にて尿素窒素,クレアチニンの著明上昇,およびエコーにて両側水腎症を認めたため入院.ただちに経皮約に右腎瘻を造設.CT,逆行性腎盂造影にて右傍腎盂嚢胞による尿管閉塞および左無機能腎と診断し,経皮的嚢胞穿刺およびエタノール注入療法を施行した.尿管閉塞は解除され,術後経過は順調で,6ヵ月経過後も再発を認めなかった.機能的単腎症に傍腎盂嚢胞を併発し急性腎不全に至った報告例は本邦1例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら