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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻2号

1990年02月発行

原著

下部尿管結石に対する腹臥位体外衝撃波砕石術の検討

著者: 前澤浩明1 江口謙一1 山本隆次1 石田規雄1 鶴田幸男1 細井康男1 田原達雄1 廣瀬欽次郎2

所属機関: 1明理会大和病院泌尿器科 2南春日部中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.144 - P.146

文献概要

 ドルニエ社製HM3を用いて1987年7月から1989年1月までの18カ月間に105症例の腸骨稜以下の尿管結石を治療した。尿路単純撮影で骨と重なる結石44例中29例と,それより下位で骨と重ならない結石61例中33例を腹臥位で治療した。骨部(尿管)結石では,腹臥位の方が衝撃波電圧で4kV,衝撃波数で約700発少なかったにもかかわらず,有効率は仰臥位の53.3%に対して,89.7%と有意に優れていた。非骨部(尿管)結石でも,腹臥位の方が衝撃波電圧で2.4kV少ないにもかかわらず有効率に有意差はなかった。固有な合併症もないので,腹臥位体外衝撃波砕石術は腸骨稜以下の尿管結石の治療に有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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