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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻3号

1990年03月発行

講座 泌尿器手術に必要な局所解剖・21

陰茎(3)

著者: 佐藤達夫

所属機関: 1東京医科歯科大学解剖学第2講座

ページ範囲:P.211 - P.220

文献概要

動脈
 陰茎内部の血管の形態について研究者の関心をひきつけてきたのは主として組織学的構築であり,血液をもたらす親動脈の陰茎外部における経路と配置は,なおざりにされてきたきらいがないでもない。ここでは内および外陰部動脈の枝分かれを中心に,この課題を考えてみよう。
 陰茎は本来,排泄腔から発生し腹側に転位した器官であるから,排泄腔付近の動脈を引き連れてくるのが本すじである。内陰部動脈がこれに相当し,陰茎の動脈血の大半を供給する。陰茎の皮膚は会陰のほかに大腿のつけ根と連絡している。したがって,皮下には大腿動脈の枝が進入してくる。外陰部動脈がこれである。内外両陰部動脈の経過と分布についてまとめておく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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