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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻3号

1990年03月発行

Urological Letter・564

TURのもう一つの症候群

ページ範囲:P.220 - P.220

文献概要

 1987年5月に,著者は右手の尺骨神経領域に一時的しびれとひりひりする痛みを感じた。この症状はくり返し起こり,本を読んでいる間,机に肘や前膊をついていると,あるいは患者さんの診察中,内視鏡検査,TURPを行っている時などに増悪することに気がついた。神経学的検査で筋電図からは前腕や肘の神経がやられているわけではないが,頸部のX線で,軽度の関節炎のあることがわかり,CTスキャンでは,C5-6-7の脊椎管内に骨の増殖による狭窄のあることがわかった。
 この問題について以前の同僚のDr.J.M.Bairdに話したところ,驚いたことに,彼もまた,左の示指の感覚を喪失した経験があるとのことだった。これはTURPの終わりに,肛門内に左示指を突込んで仕上げをすることに関係するものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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