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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻4号

1990年04月発行

綜説

尿路とプロスタグランディン

著者: 上田昭一1

所属機関: 1熊本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.285 - P.293

文献概要

はじめに
 プロスタグランディン(PG)は,生体のほとんどの組織で細胞膜隣脂質からホスフォリパーゼの作用によって遊離するアラキドン酸を前駆体として生成され,生体の機能を調節している。これは局所ホルモン的にその産生周辺で多彩な生理作用を営んでいるためオータコイドのひとつと考えられている。PGの前駆体であるアラキドン酸はリポキシゲナーゼによりPGG2,PGH2を経てPGE2やPGF,PGI2(プロスタサイクリン),TXA2(トロンボキサンA2)などになる。これらの中で尿路系の調節に重要な役割を果たしているのはPGE系とPGF系と考えられている1,2)
 本稿では主として尿路平滑筋に対するPGの薬理作用について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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