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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻4号

1990年04月発行

小さな工夫

回腸導管術後患者用の入浴器具の試作

著者: 稲富久人1 奥川満子2

所属機関: 1産業医科大学泌尿器科学教室 2産業医科大学病院泌尿器科病棟看護婦長

ページ範囲:P.303 - P.303

文献概要

 回腸導管造設術後患者にとって,日常生活において手術前に比べ量的にも,質的にも制限が加えられる。入浴は身体の清潔をはかり,気分も爽快とし日常生活に欠かせないものである。その入浴に関しても,ウロストーマ患者の場合,入浴方法,入浴時間など制約がある。ウロストーマの場合,コロストーマと異なり尿が常に流れ出ること,また逆行性感染防止のため集尿袋をつけたままの入浴方法がとられることが多い。患者はフランジが濡れないよう工夫をしているが,それでも浴槽につかれる時間は長くても1分程度であり,また,「フランジの濡れが必配で,なかなか長湯が出来ない」という患者も多い。
 我々は,図のように直径がバリケアフランジを覆うことができる大きさのお椀に,アメゴム(駆血帯を利用)を二重にはりつけたウロストーマ患者用の入浴器具を試作した。アメゴムを二重にすることにより皮膚面との密着性が良くなり,湯の浸入を防ぐことが出来るようになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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