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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻4号

1990年04月発行

原著

勃起時の陰茎海綿体内圧測定

著者: 小川愛一郎1 前原昭仁1 吉田二郎1 平山英雄1 上田昭一1

所属機関: 1熊本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.325 - P.328

文献概要

 4名のボランティアにおける性的勃起時の陰茎海綿体内圧の変化,さらに会陰筋群の与える影響について検討した。4名中2名で完全勃起が得られ,さらに会陰筋群の収縮時,陰茎海綿体内圧は瞬間的に上昇し,最高値は上腕動脈血圧の1.63倍にあたる285mmHgに達した。また,4名の非勃起時の陰茎海綿体内圧は20〜50mmHgであった。今回の結果から勃起のメカニズムについて次のことが示唆された。1)全身血圧よりやや低い陰茎海綿体内圧で勃起が起こる。2)さらに坐骨海綿体筋などの会陰筋収縮が加わることにより内圧は容易に全身血圧を越え,勃起が完成する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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