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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻4号

1990年04月発行

症例

急性症状を呈さなかった前立腺膿瘍

著者: 西本憲治1 田辺徹行1 川下英三1 米田健二1 藤井元広1 白石恒雄1

所属機関: 1松山赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.345 - P.347

文献概要

 52歳,男性。1980年9月30日当科初診。主訴は排尿時不快感。前立腺触診で軽度の圧痛あり。前立腺マッサージ後尿で膿尿を認め,培養にてE.coliを分離した。慢性前立腺炎の診断で抗菌剤を投与して経過をみていたが容易に治癒にいたらなかった。ところが健康診断にて前立腺超音波検査を施行されたところ前立腺膿瘍の診断を得たため,1988年9月30日あらためて当科紹介。経尿道的前立腺切除術を施行し,自他覚的症状は消失した。急性症状を伴わない前立腺膿瘍の診断は困難であるが,前立腺超音波検査は確定診断に有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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