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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

手術手技 難しい手術

巨大尿管形成術

著者: 増田富士男1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第三病院泌尿器科

ページ範囲:P.389 - P.394

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 巨大尿管megaureterは,なおその定義が明らかでない点もあるが,一般に異常に拡張した尿管をいい,臨床的には閉塞性obstructed,逆流性refluxing,非逆流性・非閉塞性non-re-fluxing, non-obstructedの三型に分類されることが多い.さらに各々は原発性primary,続発性secondaryに細分される.巨大尿管の原因,発生機序は,手術の適応や手術成績と関連があるので,その検討は重要であるが,ここでは巨大尿管に対する手術手技について,筆者が行ってきた方法についてのべる.巨大尿管形成術の要点は,1)尿管下端の病変部を切除し,2)下部の拡張した尿管の縫縮と,必要により短縮を行い,3)逆流を防止した尿管膀胱新吻合を行うことの3点である。尿管の縫縮にさいしては,尿管の栄養血管を保存すること,過度のトリミングを避けること、またbolus形成に都合がよいように,尿管は下方にいくに従って,徐々に細くなるよう形成することが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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