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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻5号

1990年05月発行

原著

腎細胞癌の腫瘍マーカーとしての免疫酸性蛋白の評価

著者: 中薗昌明1 萩原正通1 山本秀伸2 山本正3

所属機関: 1栃木県立がんセンター泌尿器科 2太田原赤十字病院泌尿器科 3国立栃木病院泌尿器科

ページ範囲:P.411 - P.414

文献概要

 腎細胞癌の腫瘍マーカーとして免疫抑制酸性蛋白(IAP)の意義を49症例について検討した.早期癌のstage 1,2では陽性率はそれぞれ50%,58%と低かったが,stage3は100%,stage 4は86%で,再発例は100%であり,進行癌全体では91%と高い陽性率を示した.特に経過観察中に再発した8症例はすべて500μg/ml以上の値を示したことが注目された.IAPが腎細胞癌の経過観察において重要な検査項目になりうることを示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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