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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

症例

自然縮小傾向を示した先天性多嚢腎

著者: 後藤敏明1 窪田理裕1 野々村克也1 富樫正樹1 小柳知彦1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.421 - P.424

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 出生前診断にて発見された多嚢腎2例と多発嚢胞を有する異形成腎疑いの1例を報告.羊水過少症なく出生後も無症状で経過観察としたところ,前二者では腎全体もしくは最大の嚢胞が自然縮小,後者では腎が同定不能となった.腎の縮小,消失の事実から多嚢腎,異形成腎,「腎無発生」は一連のものとする意見もある.多嚢腎は高血圧や悪性化の危険は稀で,圧迫症状なく画像上も矛盾なければ腎摘出術は不必要で,定期的経過観察が勧められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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