icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻5号

1990年05月発行

症例

経尿道的尿管瘤切開による上部尿路結石の完全排出

著者: 高井計弘1 小島弘敬1 小沢輝晃1 久米春喜1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.439 - P.442

文献概要

 23歳,女性,保母。IVPで右腎結石,右尿管結石像を認めた。右尿管は骨盤内で著明に拡張し,膀胱内の蛇頭状の陰影欠損に連続していた。膀胱鏡で右尿管口部に小鶏卵大の尿管瘤を認めた。単純性尿管瘤に合併した腎尿管結石と診断し,経尿道的に尿管瘤壁の一部のみを切除し,余剰部が新尿管口を覆うように,切開開放した。術後のIVPでは結石はすべて自然排石され,右水尿管症の改善もみられ,膀胱尿管逆流現象もみられていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら