文献詳細
綜説
文献概要
医療事故と過誤の発生件数は,1960年代から次第に医学雑誌にも報告されるようになり,1975年以後から急激な増加を示し,これらに関する出版物も多く見られるようになりました.この増加傾向は国民の権利意識の高揚やマスコミの影響、ときには医療体制の不備などが原因となったものですが,さらに被害者救済の理念も一般社会に浸透したためでしょう.
このような状況下の医師は,自己防衛に立つために最低限度の法律知識とその解釈を備える必要があります.自己防衛のあまり,保身療法から萎縮診療へとつながり,本来の医師法の目的にも反することになりかねません.
このような状況下の医師は,自己防衛に立つために最低限度の法律知識とその解釈を備える必要があります.自己防衛のあまり,保身療法から萎縮診療へとつながり,本来の医師法の目的にも反することになりかねません.
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