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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

原著

腎細胞癌を含む重複癌

著者: 増田富士男1 鈴木博雄1 近藤泉1 古田希1 浅野晃司1 牧野秀樹1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第三病院泌尿器科

ページ範囲:P.493 - P.495

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 1985年1月より1989年7月までの4年7カ月間に,東京慈恵会医科大学第三病院泌尿器科で診療した腎細胞癌67例中9例,13.4%に重複癌がみとめられた.重複癌の発生部位は肺癌,胃癌,直腸癌が各2例,食道癌,結腸癌,膵癌が各1例であった.2つの癌の発生時期をみると,9例中6例は同時に診断されており,3例は異なった時期に発見され,その間隔は4カ月,1年2カ月および4年8カ月であった.腎細胞癌の発見の契機をみると,9例中3例は腎細胞癌の症状を訴えて来院したが,6例は他臓器癌の検査のさいに,無症状の腎細胞癌が偶然に発見された.画像診断法の進歩により,腎細胞癌を含む重複癌の臨床例は,今後増加するであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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