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急激な嚢胞内出血をきたした良性出血性腎嚢胞
著者: 池田稔1 北城守文1 石井龍1 辻祐治1
所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.539 - P.542
文献購入ページに移動主訴 右季肋部痛.
家族歴・既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 1989年5月18日誘因なく右季肋部痛,悪心,嘔吐が出現し,近医内科を受診したが疹痛が激しく入院となった.鎮痛剤の使用により入院4日目には疼痛は軽減したが,この間に血色素量は14g/dlから8g/dlまで低下し輸血を受けた.CT,超音波検査にて右腎上方の腫瘤を指摘され,同年5月31日福岡大学病院内科に精査目的で転院となった.
入院時現症 右上腹部に呼吸性移動のない表面平滑な腫瘤を触知し,圧痛を認めた.
検査所見 血色素量12.5g/dl.赤沈1時間値26mm.C反応性蛋白(2×).
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