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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

小さな工夫

精管精管吻合術における両端針の使用

著者: 朴勺 友吉唯夫

所属機関: 1滋賀医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.550 - P.550

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 手術用顕微鏡を用いた精管精管吻合術の縫合方法には,一層縫合と二層縫合がある.いずれの縫合方法においても最も重要なことは,正確に粘膜と粘膜を縫合し,精子が漏れないようにすることである.われわれは,初期には二層縫合をこころみたが,顕微鏡手術に不慣れであったため,強拡大での顕微鏡下操作には困難を感じた.とくに,精管の粘膜が弱いため縫合時に粘膜が裂けたり,精管の内腔から外側への運針は比較的容易であるものの,精管の外側から内腔側への運針は,内腔に鑷子をいれて反対側の粘膜までかけないように縫合するのであるが,困難であった.
 一層縫合においても,このような運針には困難を感じた.そこで,両端針を用いて,運針を常に内腔側から外側へできるようにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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