icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻7号

1990年07月発行

原著

副腎嚢胞の核磁気共鳴画像

著者: 鈴木誠1 八代直文2 簑和田滋1 阿曾佳郎1 木下健二3 宮下厚4

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科学教室 2東京大学医学部放射線科 3東京都立駒込病院泌尿器科 4東京都教職員組合互助会三楽病院泌尿器科

ページ範囲:P.595 - P.599

文献概要

 偶然発見による副腎嚢胞の報告は近年増加しているが,エコー,CTでは確診がつかず,ほとんどの症例で摘出術が行われている.副腎嚢胞の5例の核磁気共鳴画像を撮像し,診断に有用と思われたので,その画像の特徴をまとめた.T1強調画像では境界明瞭,低信号の均—な球形像を呈した.副腎正常部も確認できた.T2強調画像では著しい高信号を呈した.Gd-DTPAを用いたダイナミックスタディでは,無血管野として描出された.これまでの報告では摘出術が施行されたものがほとんどであったが,核磁気共鳴画像でより正確な診断が可能となり,エコー,CTガイドによる穿刺吸引術が推奨される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら