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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻8号

1990年08月発行

Urological Letter・568

BPHに対する我々の進歩は

ページ範囲:P.667 - P.667

文献概要

 先日,このW.U.C.L.を書こうと思い,TasmaniaのLaunceston総合病院(1863年の創立)の病院史を調べてみた.この病院の図書館には,1898年から1912年まで外科部長だった,そして後にSir John Ramsayになった人の手書きのユニークな症例記録がある.これらの記録には単に診察結果だけでなく,手術録や結末ならびに氏が手がけた全症例の,術直後から毎日の処置とその成果まで記録されていた.
 1898年に氏が行った前立腺性排尿障害患者に対する除睾術と精管切除術の記録には非常な興味を覚えた.氏はこれを行った後,直ちに前立腺中葉を経膀胱的に摘除している.この患者はブランディやシャンパンをも与えられるまでになっていたが,不幸にも5日後に死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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