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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科44巻8号

1990年08月発行

症例

嚥下魚骨による膀胱周囲肉芽腫

著者: 工藤真哉1 澤田善章1 古川利有1 鈴木唯司1 河田康一2 奈良秀八洲2

所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科学教室 2黒石市国民健康保険黒石病院内科

ページ範囲:P.727 - P.730

文献概要

 44歳,男性.排尿痛と残尿感を主訴に当科受診.腹部CT上,膀胱頂部に接して内部に不規則な低吸収域と直線状の高吸収域の存在する腫瘤を認めた.高熱と膿尿出現に伴い,腫瘤は著明に縮小したため,膀胱周囲膿瘍を疑い,経腹膜的に腫瘤を含めた膀胱部分切除術を施行.摘出標本内に魚骨が確認され,病理組織学的には炎症性肉芽腫であった.嚥下魚骨による膀胱周囲肉芽腫は,自験例が本邦14例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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