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交見室
超音波スクリーニングにて発見された小さな褐色細胞腫を読んで,他
著者: 中田瑛浩1
所属機関: 1山形大学
ページ範囲:P.740 - P.743
文献購入ページに移動本疾患について最近,興味ある報告がなされています.すなわち,①無症候性である症例が意外に多く,日本内分泌外科学会の全国集計では,無症候性副腎腫瘍の第1位がなんと褐色細胞腫であったこと,②注意深く観察すれば,小さなmassとして20%が発見されること(Yeh HC:Seminars inRentogenol 23:250-258,1988),③MRIでT2強調像で高信号であること,④カテコールアミンの測定は24時間尿で行えば,血中レベルで測定するよりも高頻度に陽性所見が得られること,⑤糖負荷試験は術後早期に(2週間以内)正常化することが多い,などでありましょう.
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