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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻10号

1991年09月発行

原著

バイオフィードバックを応用した逆行性尿道造影

著者: 森下英夫1 中嶋祐一1 陳暁1

所属機関: 1長岡赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.759 - P.762

文献概要

 逆行性尿道造影を施行する際,強い痛みや不快感,および尿道出血のみられることが多い.これらを軽減するため,バイオフィードバックの考えを応用し,患者にもテレビ透視が見えるようにしながら造影剤を注入した.96例の患者を対象として,計111回尿道造影を施行したが,初回撮影の場合疼痛は強いが,テレビ透視を見せながら行うと,痛みが軽減していた.また撮影後の出血も初回の場合に多いが,テレビ透視併用の場合,その程度は弱くなった.患者にテレビを見せながら行う尿道造影は,下腹部への注意を視覚に移し,何をされるかという不安感を消し,造影剤注入時のりきみや外括約筋の緊張をやわらげると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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