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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻10号

1991年09月発行

症例

若年者同時性両側性腎癌に対する両側核出術の1例

著者: 秋山昭人1 秋谷司1 伊藤貴章1 栃本真人1 松本哲夫1 三木誠1

所属機関: 1東京医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.771 - P.774

文献概要

 30歳,男性.検診で行った超音波検査で両腎の腫瘤を指摘され受診.IVPで左腎下極と右腎上極に腫瘤陰影を認め,CT・血管造影等で境界明瞭な腫瘍が描出された.明らかな転移はなく,両側に腫瘍核出術を施行した.病理診断は両側とも淡明細胞型の腎細胞癌grade 1で全周を線維性の偽被膜で覆われていた.術後10ヵ月の現在健在である.本邦報告例中最若年で,両側核出術を受けた例としては3例目であった.核出術の適応について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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