icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻10号

1991年09月発行

文献概要

症例

嚢胞様変性をきたした肺癌腎転移の1例

著者: 原啓1 佐藤稔1 桑原孝1 鈴木良二1 古里征国2 藍沢茂雄2

所属機関: 1水戸赤十字病院泌尿器科 2東京慈恵会医科大学病理学教室

ページ範囲:P.775 - P.777

文献購入ページに移動
 42歳,女性.1989年2月他院で右肺腺癌にて治療を受けた.1990年2月左背部痛を訴えCT上巨大腎嚢胞を疑われ,精査目的のため当科を受診した.嚢胞造影では腎全体にわたる巨大な嚢胞の所見で,400mlの黒赤色の排液を認めた.細胞診はclass Vであった.左腎摘出術を施行し,腎は周囲脂肪組織を含めて鎧状被膜に覆われ,腎実質との間に血性滲出液が貯留し嚢胞様変性をきたしていた.病理組織学的に肺腺癌の腎転移であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら