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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻11号

1991年10月発行

手術手技 剥離・展開法・4

精嚢・骨盤内精管

著者: 小松秀樹1

所属機関: 1山梨医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.829 - P.836

文献概要

 精嚢への到達経路は,大きく5種類に分類できる(図1).膀胱後方からの到達法①,前立腺尖部からの逆行性到達法②,経膀胱到達法③,会陰式到達法④,仙骨式到達法⑤である.精嚢,骨盤内精管は,いずれもそれ自体が手術の対象となることは今日ほとんどない.しかし,精嚢,精管膨大部は膀胱全摘術,前立腺全摘術を行う際の重要なlandmarkとなる.
 過去に本邦では一般的には行われていなかった前立腺全摘術が最近広く行われるようになってきた.また,膀胱全摘術の際,自己排尿可能な尿路再建法が試みられるようになってきた.さらに,これらの手術で神経を保存し,勃起不全を防止するような手術も行われるようになってきた.こうした手術は詳細な解剖学的知識と,確実な手術手技が要求される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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