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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻11号

1991年10月発行

原著

前立腺肥大症における逆行性尿道造影と経直腸超音波像の比較

著者: 柳沢良三1 武内巧1 徳田拓1 星野嘉伸1

所属機関: 1東京都立府中病院泌尿器科

ページ範囲:P.855 - P.859

文献概要

 前立腺肥大症38例に対し逆行性尿道造影と経直腸的超音波断層法を施行し,前立腺の膀胱内突出,後部尿道の延長および湾曲の3因子について検討した.逆行性尿道造影と経直腸的超音波縦断層法との相関性は,前立腺の膀胱内突出では軽度の,後部尿道の延長では有意の相関を認めたが,後部尿道の湾曲では相関を認めなかった。3因子と前立腺重量との関係は,前立腺の膀胱内突出では経直腸的超音波縦断層法で軽度の相関を認め,後部尿道の延長では逆行性尿道造影で有意の,経直腸的超音波縦断層法で軽度の相関を認め,後部尿道の湾曲では両撮影法とも相関を認めなかった.以上より3因子のなかでは後部尿道の廷長が両撮影法で一致し,前立腺切除重量とも相関すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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