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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻11号

1991年10月発行

症例

注入したオリーブ油による膀胱結石

著者: 河田陽一1 三馬省二1 山田一1 堀川直樹1 平尾佳彦1 岡島英五郎1

所属機関: 1奈良県立医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.881 - P.883

文献概要

 子宮頸癌根治術後の経過観察中に行った骨盤部CT検査時に,注入したオリーブ油が原因と考えられる脂肪酸カルシウム膀胱結石の1例を経験した.自験例はCT検査後約6ヵ月にわたり排尿時にオリーブ油の排泄がみられたことより,検査後膀胱内に残留したオリーブ油の成分とカルシウムが反応し,さらに感染などの要因が加わり結石が発生したものと考えられた.膀胱造影剤としてオリーブ油を用いる場合,排尿障害を有する患者には注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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