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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻11号

1991年10月発行

症例

女性ホルモン投与後に乳汁漏出がみられた男性

著者: 山口孝則1 西昇平1 村岡敬介1 北田真一郎1 長田幸夫1

所属機関: 1宮崎医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.884 - P.887

文献概要

 61歳,男性.排尿困難があり某医にて前立腺癌の疑いでリン酸ジエチルスチルベストロールによる内分泌療法を8ヵ月間受け,内服を中止したところ6日目より乳汁漏出を認めた.内分泌学的に高プロラクチン血症と高ゴナドトロピン血症ならびに低アンドロゲン状態があり,精巣は著明に萎縮し生検にて原発性性腺機能不全の状態であった.本症例の乳汁漏出は女性ホルモンによる薬剤性高プロラクチン血症によると考えられ,乳房の腫大のみならず乳汁分泌まできたしたのは,おそらく基礎疾患として原発性性腺機能不全があったためと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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