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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻12号

1991年11月発行

手術手技 剥離・展開法・5

後腹膜腔

著者: 岡田裕作1

所属機関: 1滋賀医科大学泌尿器科学講座

ページ範囲:P.922 - P.928

文献概要

 後腹膜腔の手術は,内視鏡手術とともに,泌尿器科医にとってもっとも基本的な手技であり,また得意としなければならないものである.従来は尿管切石術,腎盂切石術など手ごろな後腹膜腔での手術をたくさん経験することによってその到達法はかなり容易に習得されてきた.しかし,近年のエンドウロロジーの進歩によりその機会も激減し,若い泌尿器科医にとって後腹膜腔の手術経験は大変少なくなっており,他科の手術見学,剖検,解剖などあらゆる機会を逃さずに実際に目で学ぶことが益々要求されるようになっている.
 言うまでもないことであるが,良い手術を行うためには,良い層を選んで剥離を進めることと,術野の展開には,臓器,脈管,神経の解剖を熟知し,またその異常にも対処できるようにしておく必要がある.ここでは精巣腫瘍の後腹膜リンパ節転移に対する後腹膜リンパ郭清術を例に取り上げて,後腹膜の剥離・展開法を概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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