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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻12号

1991年11月発行

文献概要

原著

経皮的腎尿管砕石術後の血圧の変化

著者: 戸塚一彦1 佐々木宏起1 坂口明1 徳江章彦2

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター泌尿器科 2自治医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.945 - P.948

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 経皮的腎尿管砕石術後1年以上を経た61例(PNL群)について,手術前後に血圧の変化を調べ,腎盂尿管切石術を受けた38例と比較した.両群の正常血圧例の間には,高血圧の発症率,血圧の年次上昇率に有意な差は認められず,また,両群の高血圧例の間には血圧上昇例の割合,血圧の年次上昇率に有意な差は認められなかった.以上より,経皮的腎尿管砕石術後に血圧が上昇する可能性は低いことを示した.また,高血圧例では,経皮的腎尿管砕石術や腎盂尿管切石術後に血圧が下降することが多いことを示し,尿管閉塞が血圧上昇の誘因となることを示唆した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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