文献詳細
小さな工夫
長期フォーリーカテーテル留置患者における尿道洗浄法の工夫
著者: 高岩正至1 一條貞敏2
所属機関: 1米沢市立病院泌尿器科 2福島県立医科大学泌尿器科
ページ範囲:P.987 - P.987
文献概要
このカテーテルは,16Fr 3ウェイ・フォーリーカテーテルの小径の管腔の側穴部をバルーンより外尿道口側に移動している.開口部の位置は膀胱頸部より25,30,35,40,45,50mmの6種類とし,症例に応じ側穴部が括約筋部尿道よりもわずかに膀胱側に位置するようなカテーテルを選んで留置した.そしてカテーテルをこの状態に保つことにより通常の3ウェイ・カテーテルを用いた灌流式膀胱(主に生食500mlの点滴)を行うことができる(図1).さらにカテーテルを軽く牽引することにより側穴は外尿道括約筋よりも遠位側にずれるため,注射器にてカテーテル内に注入した洗浄液が外尿道口より排出され尿道洗浄を行うことができる(図2).
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