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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻13号

1991年12月発行

画像診断

後腹膜腔に発生したCastleman病

著者: 岡田茂樹1 平井景1 上田陽彦1 高崎登1 宮崎重1

所属機関: 1大阪医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1061 - P.1064

文献概要

 患者 29歳,男性,運転手.
 主訴 左下腹部痛,下痢.
 初診 1990年12月25日.
 既往歴・家族歴 特記すべきことなし.
 現病歴 1990年7月に左下腹部痛と下痢をきたしたため,近医を受診した.大腸炎の診断のもとに薬剤療法を受け,数日後に下痢は軽快したが,左下腹部痛が完治しないため,腹部エコーおよび腹部CT検査を行ったところ,右副腎腫瘍が疑われ,精査加療の目的で1991年1月16日当科に入院した.
 検査所見 血圧120/66mmHg,脈拍78/分不整なし.血液一般,尿所見とも正常.血液生化学では,GPT,LDHの軽度上昇がみられた以外は異常がなかった.両側の腎静脈および副腎静脈から血液を採取し,レニン活性,コルチゾール,アルドステロン,アドレナリン,ノルアドレナリンの値を測定したが,いずれも正常範囲内であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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