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原著
文献概要
腎血管性高血圧症に対して自家腎移植を行った8症例につき術後成績を検討した.原因病変は動脈硬化6例,筋線維性異形成1例,大動脈炎症候群1例で,手術時年齢は36歳から66歳であった.8例中3例は術前に対側腎の機能が廃絶または低下していた.全例患側腎を同側の腸骨窩へ移植し,尿管の切断は行わなかった.術後観察期間は10年3ヵ月から1年1ヵ月(平均5年4ヵ月)であった.2例は術後降圧剤が不要となり,5例は降圧剤が著しく減少した.これら7例では術後末梢血レニン活性値が正常化した.他の1列は術後レニン活性値が高値のままで高血圧が持続した.
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