文献詳細
特集 泌尿器系疾患の和漢薬治療
Ⅱ.病態別和漢薬の選び方,使い方
文献概要
はじめに
最近は漢方医学に対する関心が高まり,患者が自ら和漢薬を服用していることも少なくない.漢方領域では老人の滋養強壮剤としても古くから和漢薬が用いられていたので,インポテンツや造精機能障害(精子発生障害のみでなく広義の男性不妊症を含む)についても効果が期待されている.これらの疾患に対する和漢薬の臨床成績は1982年頃から散見される.ほとんどの報告がその有用性を強調しているため,一般的にはすべての症例に効果があると誤解されていることも否定できない.しかし,インポテンツや造精機能障害の治療効果の判定は非常に複雑であることも事実である.
ここでは我々臨床医が一般的に入手可能である和漢薬の中で,インポテンツと造精機能障害に使用し得る薬剤とそれらの効果について述べる.これまでの治療成績を詳細に検討すれば,和漢薬の適応症例も客観的にしぼることができる.しかし.症例によって必ずしも報告と一致しないことの方が多いかもしれない.患者の背景が微妙に異なり,効果を判定する場合の分類が異なっているので,仕方のないことである.
最近は漢方医学に対する関心が高まり,患者が自ら和漢薬を服用していることも少なくない.漢方領域では老人の滋養強壮剤としても古くから和漢薬が用いられていたので,インポテンツや造精機能障害(精子発生障害のみでなく広義の男性不妊症を含む)についても効果が期待されている.これらの疾患に対する和漢薬の臨床成績は1982年頃から散見される.ほとんどの報告がその有用性を強調しているため,一般的にはすべての症例に効果があると誤解されていることも否定できない.しかし,インポテンツや造精機能障害の治療効果の判定は非常に複雑であることも事実である.
ここでは我々臨床医が一般的に入手可能である和漢薬の中で,インポテンツと造精機能障害に使用し得る薬剤とそれらの効果について述べる.これまでの治療成績を詳細に検討すれば,和漢薬の適応症例も客観的にしぼることができる.しかし.症例によって必ずしも報告と一致しないことの方が多いかもしれない.患者の背景が微妙に異なり,効果を判定する場合の分類が異なっているので,仕方のないことである.
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