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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻4号

1991年04月発行

手術手技 到達法・4

下部尿管・膀胱への到達法

著者: 松島正浩1

所属機関: 1東邦大学医学部大橋病院泌尿器科

ページ範囲:P.311 - P.317

文献概要

 下部尿管への到達法にはGibson切開,下腹部傍腹直筋切開,下腹部傍正中切開,正中切開,恥骨上横切開,腟切開,内視鏡的手術法などが掲げられる.昨今の内視鏡的手術法の進歩,経尿道的尿管砕石術の進歩,ESWLの急速な普及に伴い下部尿管への観血的結石除去法が激減しているのは周知の事実である.しかるに尿管狭窄,先天性異常,尿管外傷,尿管腫瘍の大部分は従来からの種々の手術方法が主流である.いずれの切開であれ,皮膚切開後は腹膜外的,経腹膜的,経膀胱的な到達法が用いられるが,腹膜外的到達法が一般的である.膀胱への到達法は上記の切開と一部重複するが,下腹部正中切開が一般的である.膀胱癌に対する膀胱全摘除術では正中切開,下腹部正中上腹部左側傍正中切開法などがよく用いられる.膀胱疾患では尿管疾患以上に内視鏡的手術法を行う頻度は高い,今回は紙面の関係上,腹部からの腹膜外的到達法を主として述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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