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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻5号

1991年05月発行

綜説

前立腺全摘除術の適応と限界

著者: 岡田清己1 清滝修二1 佐藤安男1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.369 - P.379

文献概要

 前立腺癌の根治療法としての前立腺全摘除術は幾多の変遷を経て,再び注目されることとなった.そのきっかけとなったのは,骨盤内の解剖が詳細に観察され,手術手技が容易となったことからである.しかし,前立腺全摘除術の適応に関しては,いまだ定まった見解は得られていない,今回,臨床病期別に,その再発率,生存率,転帰をみたとき,どれが前立腺全摘除術の適応となるかを検討した.StageA1は定期的な検査を行いつつ経過観察する.stage A2,B1,B2は局所癌であり最もよい対象である.進行癌としてのstage C,D1は内分泌療法などを併用して前立腺全摘除術を行えば,十分に良い成績が得られることが期待でき,これらも全摘除術の対象と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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