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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻5号

1991年05月発行

原著

経尿道的手術後尿道狭窄に対する内尿道切開術の予防効果

著者: 瀬川襄1 真田寿彦2 桝鏡年清1

所属機関: 1厚生中央病院泌尿器科 2真田病院泌尿器科

ページ範囲:P.401 - P.404

文献概要

 経尿道的手術後の尿道狭窄発症予防の目的で,術直前OTIS内尿道切開を施行した.外尿道口は32Fにて6時に,前部尿道は全長にわたり30Fにて12時を切開し,その後にブジー30Fを挿入した群を,ブジーのみで内尿道切開を施行しなかった群を対照として術後の尿道狭窄発症率を検討した.術前に狭窄のなかった316例では内尿道切開群153例中狭窄7例(4.6%),対照群163例中狭窄37例(22.7%)で有意(P<0.01)に切開群に狭窄の発症率は少なかった.また,既存の尿道狭窄の治療にも本術式は有効と考えられた.本操作に伴った合併症はほとんどなく,経尿道的手術に際しては積極的に施行してよい方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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