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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻5号

1991年05月発行

症例

前立腺手術を行った血友病患者の2例

著者: 中川龍男1 三沢一道1 和食正久1 パジャンド1

所属機関: 1長野県厚生連篠ノ井総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.408 - P.410

文献概要

 血友病Aと血友病Bの患者それぞれ1例に対して前立腺肥大症手術を施行した.症例1は,術前の活性部分トロンボプラスチン時間(ATPP)延長に注意を払わずに手術したため術後出血性ショックとなった.凝固因子の補充により血尿は消失し,APTTも正常化した,症例2は術前のAPTTの延長から血友病Bと診断し,凝固因子の補充により安全に手術を施行できた,今回の経験から,診断されていない血友病患者の術中術後の出血性合併症を避けるためにAPTTの術前検査の重要性を再認識した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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