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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻7号

1991年06月発行

文献概要

原著

就労女性における尿失禁の実態

著者: 続多香子1 瀬尾喜久雄1 久保隆1

所属機関: 1岩手医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.483 - P.486

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 看護職員および看護学生2218人(16〜69歳,平均34歳)を対象とした尿失禁に関するアンケート調査の結果,尿失禁の経験者は433人(19.5%)であり,尿失禁経験者の割合は年齢,出産回数と相関を認めた.また,尿失禁経験者の平均体重は非経験者のそれより有意に重かった.尿失禁の誘因の主なものは,咳・くしゃみをした時73.9%,運動時9.5%であり,トイレまで間に合わないものも9.9%にみられた.尿失禁経験者のうち尿失禁が気になると答えたものは17.3%であり,下着を替える必要のあるものは9.0%であった.また,尿失禁による病院受診経験者は1.3%,治療希望者は4.3%であり,尿失禁経験率や尿失禁が気になる割合に比して少なかった.しかし,健康な就労女性の約20%に尿失禁の経験があり,治療希望者もいることを泌尿器科医が認識し,尿失禁に関する多くの情報を提供することが必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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