文献詳細
症例
文献概要
60歳,男性.主訴は発熱,尿路感染.急性腎盂腎炎の状態で受診.IVPにて右中,下腎杯は造影されず腎盂の陰影欠損を,超音波検査では右腎下極に辺縁不明瞭で後面エコーを示さない低エコー領域を,CTでは超音波再像と一致した部位にやや低濃度で不均一な像が認められた.尿培養でPs.aeruginosaが検出された.保存的療法のみにて軽快し,超音波画像上,腫瘤陰影の消失も確認された.以上より,本症は急性局所性細菌性腎炎と考えられた.
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