icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻8号

1991年07月発行

特集 人工材料・人工臓器

プロステーシス

著者: 岡本重禮1 貫井文彦1

所属機関: 1聖路加国際病院泌尿器科

ページ範囲:P.575 - P.579

文献概要

はじめに
 尿路性器領域におけるプロステーシスは形成外科的観点より,むしろ機能性を重視した観点から発展してきた.なかでも性交を目的とした陰茎プロステーシス,また尿失禁の治療を目的とした人工括約筋はここ10数年の進歩改良と共に近年本邦でも普及しつつある.また精管欠損症や精路閉塞症の不妊症患者に対する人工精液瘤1)なども試みられているが,その低い妊孕性を考えればまだ本当の意味の機能性プロステーシスの意義を満たしていない.一方除睾術後の義睾丸は形成外科的観点から発展したものである.しかし,除睾術後に義睾丸を希望する患者はそれほど多くはなく,むしろ類宦官症の若年者や両側除睾術後などの患者に対し,アンドロゲン補充を目的としたホルモン徐放性義睾丸2)などが現在開発中である.ここでは近年,本邦でも一般的な治療法として確立しつつある人工括約筋および陰茎プロステーシスについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら