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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻8号

1991年07月発行

手術手技 剥離・展開法・1

腎動静脈

著者: 有吉朝美1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院泌尿器科

ページ範囲:P.583 - P.589

文献概要

 腎の手術のポイントとしては,1)適切な体位,2)筋弛緩の利いた麻酔,3)良いアプローチ,4)創内視野の巧みな確保,5) Gerota膜と腹膜の分離,6)周囲臓器の熟知,7)腎茎血管の安全な剥離,が大切である.解剖学をくり返し勉強するとともに,自分自身が執刀者となって熱中し,次の機会には手術助手として冷静に観察する.この繰りかえしが最も効果的な上達法である.見学の際,器械を持った術者の右手(利き腕)の派手な動きよりも,左手がどのように動いて視野を広げ,組織を確認し,安全と危険の識別に大役を果たしているかを注目すべきである.
 本稿では,腹壁が開かれた後の腎茎部へのアプローチについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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